7. アート用語Wiki

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Introduction
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TRiCERA.net で使用されている独特の単語について、いまいち意味がわからないと思ったことがありませんか? このページでは、美術の世界で使われる、日常生活には馴染みのうすい単語を一つ一つ解説していきます。
言葉
カテゴリ
意味
スタイル
検索ワード
主に歴史上のアーティストが発明した美術の運動と、一般的な絵画ジャンルの名前が混在している。人物画、風景画や抽象画などはよく聞くが、マイクロポップやシュールレアリズムなど主にカタカナの言葉は歴史上の美術運動のスタイルである。 唯一無二の美術作品は、必ずしもいずれかのジャンルにピッタリと当てはまるわけではないが、TRiCERA ARTでは特定のジャンルに近い要素が作品中にある場合そのジャンルのタグをつけて分類している。
メディウム
検索ワード
作品の素材をどう扱うかの分類。絵画は何かしらの平面上に絵の具などで描かれた表現、彫刻・立体は素材を立体的に扱う表現。聞き馴染みのうすいメディウムは各項で説明している。
テクニック
検索ワード
メディウムよりも少し詳細な表現方法の分類。日本語の「技法」と考えるとわかりやすい。聞き馴染みの薄いテクニックは各項で説明している。
モチーフ
検索ワード
具象的な表現における対象物。犬、猫といった身近で可愛らしいものから、炎や宇宙といった現象的なもの・広大なものまで、TRiCERA上の作品は幅広いモチーフを持つ。
マテリアル
検索ワード
日本語でいう「素材」。TRiCERA ARTにおいては、描かれるもの=キャンバスや紙などに対して、描くもの=絵の具や鉛筆などのことを指すことが多い。 キャンバスや紙に油絵具・アクリル絵具・水彩絵具が最も一般的なマテリアルだが、漆や銅を使った珍しい作品も存在している。
ファインアート
スタイル
一般的にはデザインなどに対する「純粋芸術」の意味で使われることが多い言葉。絵画・彫刻・建築などの造形芸術を指す。
ポップアート
スタイル
美術運動用語。1960年代初頭から中盤のアメリカを席巻した、同時代の大衆消費社会のイメージ(雑誌、広告、商品、コミック、TV、映画)を主要な主題や素材としたスタイル。代表的な作家は、アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタインなど。 TRiCERA ART上の作品では、必ずしもこの文脈に従った意味ではなく、色合いがキャッチーであったり大衆的なモチーフを取り入れていたりする作品をポップアートとカテゴライズすることもある。
ストリートアート
スタイル
本来は、街中の壁や道路などにスプレーなどで描画を行う落書きのこと。グラフィティとも呼ばれる。 TRiCERA ARTでは、スプレーを使用した技法や、グラフィティ風のカートゥーンやポップなモチーフを使用した作品にストリートアートのカテゴライズがされている場合がある。
ミニマリズム
スタイル
美術運動用語。1960年代の半ばから、アメリカを中心にあられた単色的・統一的・シンプル・無装飾な傾向の美術作品を表わす総称。モチーフらしきものはないことが多く、単色のみの絵画や、幾何学的な模様のみの絵画なども見られる。 美術作品のみならず日常生活の様式に関しても転用して使われることがある。
モダニズム
スタイル
美術運動用語。日本語では「近代主義」。政治・文学・建築等の分野でも全く同じ近代主義・モダニズムというジャンル名が存在するが、必ずしもその指し示す時代区分は一致しない。美術においては、19世紀〜20世紀にかけての印象主義に端を発する「前時代的なものへの拒絶」を前提とする運動を総称して指すことが多い。 TRiCERA ARTでは、主に印象主義、新表現主義、抽象表現主義、ポップ・アートなどの模倣的な表現が見られる作品について「モダニズム」タグが付けられている場合がある。
サイケデリックアート
スタイル
「サイケデリック」とは、幻覚剤を使用した際に発現する心理的な恍惚状態を形容する言葉。転じて、幻覚のように鮮やかな色彩・おどろおどろしい描写などを用いる作品を「サイケデリック・アート」とカテゴライズする場合がある。
シュルレアリズム (超現実主義)
スタイル
美術運動用語。20世紀初頭に、作家のアンドレ・ブルトンを中心に広まった文学・美術などの形式の垣根を超えたスタイル。代表的な作家に、サルヴァドール・ダリ、マックス・エルンストなどがいる。夢の中の景色をそのまま表現したものや、自動筆記(何も考えずにその時頭に浮かんだ言葉を書き記していく行為)を元にした絵画などが特徴的。いわゆる「変な風景」を描いた作品を指すことが多く、しばしばその描き方は対照的に写実的である。
アンフォルメル
スタイル
美術運動用語。第二次世界大戦後、フランスを中心としたヨーロッパで興った非定形(informel)を志向した前衛芸術運動。モチーフの形が非定形に見えるほどまでに破壊されたような表現を指す。代表的な作家は、ジャン・フォートリエ、ジャン・デュビュッフェなど。 TRiCERA ARTでは、単に描かれているものの形態が完全に具象でも抽象でもない中間ほどである場合、アンフォルメルとカテゴライズされる場合がある。
エスニック
スタイル
日本語で「民族趣味」。西洋から見た東洋趣味、東洋から見たよりマイナーな民族に対する好奇的なカテゴライゼーション。
フェミニズム
スタイル
主に政治・文学の分野で用いられることが多い用語。美術においては、70~80年代から活躍した、ラカンの精神分析や記号論などを参照しながら典型的な女性像を破壊する女性アーティストの活動に対して「フェミニズム・アート」と総称する場合がある。主な作家はメアリー・ケリー、シンディ・シャーマン、バーバラ・クルーガー、シェリー・レヴィンら。 TRiCERA ARTでは、上記の作家を模倣した作品や、女性性を称揚するような表現をしている作品に対して「フェミニズム」タグが付けられている場合がある。
インターネット
スタイル
00年代以降の急速なインターネットの普及に伴う、平均化されたビジュアルイメージやいわゆるミームをモチーフとしたアートの総称。しばしばマテリアルとしては
キッチュ
スタイル
低俗なもの、悪趣味なもの、陳腐なものなどを意味する。もともとドイツ語の「verkitschen(低俗化する)」を語源としている。アメリカの美術評論家クレメント・グリーンバーグが「アヴァンギャルド」という言葉と対比させて批判的に持ち出したことがきっかけとなり、美術の中で広く使用されるようになった。通常ネガティブな意味で使われることが多いが、意図的に安っぽく・キッチュに見えるように作られた作品も現代では珍しくない。
形而上学
スタイル
元々、アリストテレスによる形而下=物質的、現世的なものと形而上=精神的、非物質的、崇高なものという区別において生み出された言葉。TRiCERA ARTでは、転用して、抽象画の中でも崇高なものを描いていそうなもの、もしくはモチーフが形而上的なものと感じられる作品に「形而上学」タグが付けられている場合がある。
マイクロポップ
スタイル
美術運動用語。キュレーターの松井みどりによって提唱されたカテゴリーで、社会的無名性や経済力の欠如、子供のような想像力といった「社会的に不利な条件」を想像の礎とするような作家を指す。代表的な作家は奈良美智など。 TRiCERA ARTでは、表面的にはマイクロポップと共通したモチーフや描き方を持った作品に対して「マイクロポップ」タグがついていることがある。
オリエンタリズム
スタイル
美術運動用語。日本語では「東洋趣味」。元々、19世紀後半にフランスで日本の浮世絵やアルジェリア由来の舶来物が流行したのをきっかけに、美術作品の中にもそのようなモチーフが見られたり模倣したスタイルで描く作家が現れたりしたという現象がある。 TRiCERA ARTでは、そのような時期に見られた作品と表面的に類似している作品にたいして「オリエンタリズム」タグがついている場合がある。
コラージュ
テクニック
もともとは「coller」=「のりで貼る」という意味のフランス語から由来する言葉。 写真や絵や文字などを新聞・雑誌などから切り抜き、画用紙やケント紙などの台紙に貼って1つの作品にするような手法のことを指す。
テンペラ
テクニック
絵の具の一種。顔料と卵またはニカワを混ぜ合わせた絵の具。油絵具の普及以前のヨーロッパで広く一般的に用いられていた。油絵具とは違って経年劣化による黄変・暗変が少なく、数百年前に描かれたテンペラ画が現代でも鮮やかな色彩を保っている例が多く見られる。現代の画家でも、保存に関する知識に長けている作家はテンペラを使用している例は広く見られる。
プリント
テクニック
デジタル画像をプリント出力する方法。一般的にも馴染み深いインクジェットプリント、ジークレープリントのほかに、ゼラチンシルバープリントなどの種類がある。 インクジェットは顔料インクを紙に吹きつけて出力する。鮮やかな色彩とコストパフォーマンス良さから現代では広く用いられる。 ジークレープリントはインクジェットの一種だが、より高精細で品質が高く、美術作品のプリントに適したもの。 ゼラチンシルバープリントは「銀塩フィルムで撮影され銀塩印画紙にプリントされた写真」のこと。一般に「銀塩写真」と呼ばれている、デジタルデータの実現前から広く用いられてきた写真の印画技法。アナログならではの高解像度・質感を持っており、写真の愛好家の間で最もポピュラーな印刷方法。
ミクストメディア
マテリアル
Mixed Media、「混合技法」のこと。水彩と油彩、コラージュと油彩など、いくつかの技法や材料を併用している際に表記する。現代では多くの作家がミクストメディアと言える技法を採用している。使用した材料を細かく表記する場合もあれば、まとめて「ミクストメディア」とのみ表記している場合もあり、作家ごとにまちまちである。
ガッシュ
マテリアル
アクリルガッシュ。速乾で不透明な絵の具で、デザインからファインアートの分野まで広く普及している絵の具。
岩絵具
マテリアル
主に日本画で使用されることの多い絵の具で、ニカワと顔料を混ぜて作られる。独特のキラキラ感が特徴的で、写真では伝わらない実作品の魅力となっていることも多い素材である。
顔料
マテリアル
色の素となっている物質。多くは岩石や金属から採取され、油絵具の場合は乾性油、テンペラや岩絵具の場合はニカワ、水性絵の具の場合はアラビアゴムなどといった接着効果のある物質と混ぜ合わせることで絵の具になる。現代の絵の具では人工的に作り出した顔料を使用した絵の具も数多く存在する。
ドローイング
メディウム
Drawing、「(線を)描く」こと、またそのような画材・スタイルで描かれた作品のこと。英語におけるPaintingとDrawingは日本語ではどちらも「描く」と翻訳されるが、前者は油絵の具などのペースト状のものを塗りつける・盛り上げるなどの行為を指し、後者は鉛筆や水彩など手軽で比較的硬度のある画材で短時間で仕上げる行為・作品を指すことが多い。しかし、ペインティングとドローイングの境目は個人によってもさまざまな定義がされる。
版画・マルチプル・ デジタル
メディウム
プリント作品のこと。機械でプリント出力しても版画と呼ばれるのは、単なるプリントとは異なり、出力した作品にアーティストがサインすることで「エディション」=固有唯一無二の物質という価値を与える行為が付加されていることによる。マルチプルとは「多数の」という意味で、アート業界では「版画」「プリント」と同義に使用されている。
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